東南アジアでWeb開発①!フィリピン・マニラのエンジニア給与相場を大公開!

こんにちは。とこぺんです。

東南アジアでWeb開発、というと、真っ先に候補に上がるのがベトナム。若くて数学や論理に長けた優秀なIT系エンジニアがたくさんおり、日系の大手企業もオフショア開発先としてベトナム人を活用する事例がかなり増えてきております。

一方で、ベトナム人の課題は語学力。開発力が優れていても、多くのベトナム人は英語が苦手であるため、日本人側のPM(=Project Manager)が英語ができてもエンジニアと直接やり取りすることは難しいです。

そのため、オフショア開発を成功させるためには現地のブリッジエンジニアがキーパーソンだ、とか、いろいろ重要な要素があるのですが、とにかくコミュニケーションに課題あり!という事実はあるかと思います。

そこで、

  • コミュニケーションが直接取れる海外のエンジニアに委託したい
  • 海外で開発子会社を作りたい

という場合、「英語圏」「日本と時差が少ない」「エンジニア人口が増えてきている」フィリピンを対象にするケースが少しずつですが増えてきています。

本日はフィリピン(マニラ首都圏)のWeb系エンジニアの給与相場を大公開!ぜひ、参考にされてみてください。

*ただ、あくまで相場であって、実際には相場とかけ離れた事例(外れ値)もあることをご理解ください。

フィリピン人エンジニアの給与相場(マニラ首都圏編)

新卒エンジニア

16,000 ~ 22,000 php / month

新卒といっても能力はピンキリですので、採用基準に満たない学生も多いと思います。

トップ御三家(フィリピン大学、アテネオ大学、デラサール大学)のコンピューターサイエンス学部出身の新卒は、20,000php/monthでもリーズナブルな給与。

学部トップ層で実務経験のある学生は引っ張りだこ。現地の人気企業が30,000php/mon以上で内定を出していますが、あくまで一部の事例です。

2~3年の経験

25,000 ~ 35,000 php/month

企業によって給与水準も変わってきますが、適切な上司やPMがいて、Job Descriptionがしっかりと定義されているような環境であれば、ある程度問題ない程度でコーディングを進められる人材のイメージ。

4~5年の経験

30,000 ~ 70,000 php/month

昇進して一気に給与を上げたり、または転職を繰り返して給与を上げるケースも多いため、経験年数だけでは給与レンジが定義しにくくなります。70,000php/monthの基本給があれば、チームリーダー、もしくはマネージャーになっているケースも多いです。

5年以上の経験

ここからはポジションごとに、ものすごくざっくりとした印象で書いてみます。

Sr. Software Engineer : 50,000 ~ 80,000 php/month

Lead Developer : 70,000 ~ 100,000 php/month

Sr. Lead Developer : 80,000 ~ 110,000 php/month

VP of Engineer : 130,000 php/month

CTO : 150,000 php/month以上

 

少し雑な表記になりましたが、ざっくりとこんな範囲で給与を受けているような気がします。

 

現地の給与レンジってどうやって把握できるの?

こちらの情報はなにも個人的な経験だけで伝えているわけではありません。

以下が情報ソースです。

求人サイト, JobStreet

フィリピンの最大手求人サイト、JobStreetで有料のEmployerアカウントを開設すると、Talent Search機能が使えます。Talent Search機能を使えば、JobStreetに登録されている求職者のCV(履歴書)と希望給与を見ることができます。(名前や連絡先は表示されません。コンタクトと取るにはさらに追加クレジットが必要)

一部加工済み。

フィリピンの著名エンジニアのWebsite

人工知能系のサービスを提供している会社, Pez..AIのCTO, Brian Baquiranが公開している統計データのサイトがこちら

情報収集が2017年なので、現在(2018年)ではこれよりも若干は増えているかもしれません。

ローカルコミュニティ

公開されている情報なのでリンク(Google Spreadsheet)を貼っておきます。

https://docs.google.com/spreadsheets/d/1hMwH-GiG6CGpTGDGCSOtVJs5z_3R_pkV-9vJNXsqzOU/edit#gid=71677696

フィリピン人ハッカーたちが自分たちの給与を匿名で記載、常に相場を確認しあっています。これによって、自分の給与が相場よりも低いか高いかを確認しているわけですね。うーん。

 

いかがでしたでしょうか。フィリピン人のWebエンジニアたちは、思ったよりも高い?彼らは英語が堪能であるため、優秀なエンジニアはフリーでアメリカやオーストラリアの仕事をリモートで受けてしまうんですね。私が面接した学生は、オーストラリアの開発案件を定常的に受託しており、23歳で15万ペソの収入を得ていました。給与は本当に格差があるため、あくまで現地での位置情報として、参考程度に留めてください。

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