こんにちは!とこぺんです!
今日は、「初心者向けビジネス書」としてベストセラーになっているおすすめ本を紹介します!
世界一やさしい問題解決の授業―自分で考え、行動する力が身につく
すでにロジカル・シンキング、クリティカル・シンキング、などの本を読んでいる方には簡単すぎるかもしれません。
しかし、タイトルに「世界一やさしい」とありますが、あくまで「表現内容がやさしい」「ケーススタディが絵本っぽい」だけで、
学べる内容はいたって本格的、本質的な部分が学べる一冊となります。
残念ながらkindleになっていないため、ぜひ書店か、もしくはAmazonにて実物の本をご購入してみてください!
この「世界一やさしい問題解決の授業」ですが、著者は渡辺健介さんという方です。
どんな方かといいますと、マッキンゼー・アンド・カンパニー東京オフィスに入社後、ハーバード・ビジネススクールに留学し、マッキンゼー・アンド・カンパニーニューヨークオフィスへ移籍。世界No.1の経営コンサルティングファームにて活躍されていた方です。
マッキンゼーといえば問題解決の専門集団。その方がこの「世界一やさしい問題解決の授業」を書いているのですが、実は英語版もあるのです!!
その名も、「Problem Solving 101: A Simple Book for Smart People」!こちらはkindle版もあるよ!
「Problem Solving 101: A Simple Book for Smart People」は、私が愛読している本です。
私は現在アジア各国で会社経営をしているのですが、この本は従業員、特にリーダークラスには必読書として渡しています。
問題解決能力の基礎を教育するために、多くの参考書を探してきましたが、現時点ではこちらが不動の1位となります。
どんな内容なのか?
私が毎日のようにリーダーへフィードバックしている内容はこちら。
就職活動で学生さんにグループワークを行い、課題を出したところ、多くの場合が「アイディア」や「解決策」を考えます。
具体的には「コーヒー屋さんの売上を伸ばすにはどうしたらいいでしょうか?」という質問に対して、
「広告を打とう!」「割引キャンペーンをしよう!」「新商品を投下しよう!」などなど。。
これらHow思考から始める方が非常に多く、問題解決のプロとしては失格です。
How? ではなく、Where?からはじめる
一部のビジネスパーソンは、Whyからはじめよ、という方もいるかもしれませんが、私のプロセスは少しだけ違います。
How?でもWhy?ではなく、Where?から考え始めます。Where?が考えるスタートラインです。
Why?と聞くと、頑張って原因を探すのですが、どうしてもなかなか原因がみつからない。。
原因なんてそんな簡単にみつからないのです。
「なぜこの問題が起きたんだろう?」という質問よりも、「どこに問題の原因があるんだろう」「どこが問題なんだろう?」と質問したほうが、
思考として現在の地図を描き(現状分析)、その後課題の原因を「探す」ようになるため、入門者でも問題の発掘がしやすくなります。
そして、なにか物事を考えるとき、必ずこのステップで進めます。
① Understand the situation – 現状の理解
② Identify the root cause of the problem – そもそもこの問題の原因の根っこはどこだろう?
③Develop an effective action plan – 原因が特定できたら、さあ、どうやって解決できるか考えよう!できるだけ多くのアイディアを(できればMECEで)考え、洗い出し、影響力や実行難易度、時間軸などで優先順位をつけ、計画を立てよう!
④ Execute, and modify, untilthe problem is solved – 計画を立てたら実行!うまく行かない場合はPDCAを回しながら軌道修正し、原因の根っこを解決しよう!
問題解決力のうち、たぶん80%くらいは問題発見力です。
多くの方が、問題の特定を曖昧にしたまま、すぐに手を動かしてしまう。いくら頑張っても、問題がずれている場合はいつまでたっても解決しません。
「世界一やさしい問題解決の授業」から、ひとつだけ具体例を。
The MUSHROOM LOVERS
ある学校の物語。
キノコちゃん、ナスビくん、トーフくんでロックバンドを結成し、学内でバンド演奏を行います。
しかし、毎週土曜日のお昼に演奏会を行っても、お客さんは一向に増えません。
頑張って練習して、演奏できる曲も増やしました。それでもお客さんは増えません。
こんなに頑張っているのに、どうしてお客さんが増えないの!と、とうとうキノコちゃんは怒ってしまいました。
さて、このとき、みなさんならどうしますか?
ナスビくん、トーフくんが取った行動とは?
彼らは、「きっと学校のみんなは、土曜日に僕らが演奏会をしているのを知らないんだ!」と思い、演奏会の告知を行います。
先生にも協力してもらい、チラシをホームルームで配り、張り紙を行い、みんなに知ってもらえるようにたくさん宣伝を行います。
ところが、一向にお客さんは増えません。
困った彼らは、「どうしてお客さんが増えないのか」を考えるため、まずは現状を理解することからはじめます。
アンケートなどからわかったことは、
- ほとんどの学生は演奏会のことを知っていた
- 土曜日のお昼の時間は別のクラブの活動と時間が重なっており参加ができなかった
ということでした。
なので、解決するべき課題の原因が間違っていたので、いくら宣伝を頑張っても集客には繋がらなかったです。
彼らは、演奏の時間帯を土曜日の夕方にすることで、多くのお客さんを集めることができるようになりました。
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こちらはものすごく完結に一部を書いた感じですが、本にはより具体的な、仮設の立て方、検証方法、結果、それから導き出した答え、アクションプランの立て方、優先順位をつけるマップ、などなど、もっと学びの多い内容になっております。
内容はいますぐ仕事の現場で使える内容ですが、事例や表現が子供向け、となっているため、「世界一やさしい」という言葉は間違ってないと思います。
これから社会に出る学生、主婦の方、ちょっと問題解決能力っていうのを学んでみたい、という方へ、入門編として最適です。
英語版もあるので、海外の駐在員の方なども、ぜひローカルメンバーへの教科書として活用してください。
私はこの本をシンガポール、ジャカルタの紀伊国屋(KINOKUNIYA)で購入したたため、1冊4000円くらいかかりました。。。
日本の本屋さんやAmazonで購入し、現地に持っていくことを強くおすすめします!
それでは今日はここまで。ばいばい!
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