こんにちは、とこぺんです!
みなさん、「1兆ドル」と聞いて、どのくらいの規模かすぐに想像つきますか?
1兆ドルとは約100兆円なのですが、世界第3位の経済大国、日本の国家予算(一般会計)が約100兆円程度です。
私達普通の人にはイメージすらつかない、途方も無いほど大きな金額なのですが、その100兆円規模の価値を生み出したと言われる「コーチ」が実際におり、その方についてまとめられた本「1兆ドルコーチ」を読みましたので、レビューしたいと思います!
一言でいうと、最高of最高、となる傑作レベルの本です。リーダーは絶対に読むべき!
1兆ドルコーチ――シリコンバレーのレジェンド ビル・キャンベルの成功の教え
すでに多くのレビューがあるかと思いますので、「なにを学べるか」というよりも、私が大きく感じたメッセージを勝手に伝えたいと思います!
Contents
1兆ドルコーチを読むべき3つの理由
主役となっている伝説のコーチはすでに亡くなっており、教え子たちがどうしても彼のことを後世に残したくて出版に至った伝説的な本
1兆ドルコーチ、ジム・キャンベルは、2016年に惜しくも亡くなっております。彼はメディアに露出することを避けており、彼のメッセージや教えというものは広く伝わっておりませんでした。そこで、彼がコーチをした「教え子」となる経営者たちが、彼の人生や彼から学んだこと、多くのことを広く伝えたいと思い、原著となる「Trillion Dollor Coach」を2019年に出版することになりました。
その教え子たち、となっている経営者というと、、
スティーブ・ジョブズ (アップル創業者)
エリック・シュミット (グーグル元会長兼CEO)
ラリー・ペイジ&セルゲイ・ブリン (グーグル共同創業者)
シェリル・サンドバーグ (フェイスブックCOO)
ベン・ホロウィッツ(Hard Things著者、アンドリーセン・ホロウィッツ共同創業者)
その他、ツイッターやヤフー、ユーチューブのCEOなど。
本書にも、ビルの葬式に参列された方は、ラリー・ペイジ、セルゲイ・ブリン、マーク・ザッカーバーグ、シェリル・サンドバーグ、ティム・クック、ジェフ・ベゾス、メアリー・ミーカー、ジョン・ドーア、ルース・ポラット、スコット・クック、ブラッド・スミス、ベン・ホロウィッツ、マーク・アンドリーセン、と本書に具体的に書かれています。
まさに現在のこの世界を構築している、米国スタートアップのリーダー企業、Google, Apple, Facebookなどの経営者たちに、実は同じ指導者がいた、、、、なんて、信じられなくないですか?
世界を牽引するカリスマ的経営者たちが、同じ指導者から学んでいた、、そもそもエリック・シュミットは、ラリー・ペイジやセルゲイ・ブリンがスタンフォードの博士課程だった技術者であったこともあり、外部からCEOとして招聘された「プロ経営者」です。ラリー・ペイジやセルゲイ・ブリンに指導者が必要だったとしても、エリック・シュミットに必要なのか、、、?と思いますよね。
これだけで、すでにこの本を読むべき理由に十分値すると思います。
最近は経営者たちがコーチングを受けている話をよく耳にしますが、そのきっかけとなったのもこの本が出版されたことが一つの要因になっていると思われ、多くの経営者に影響を与えています。
これまでの多くのビジネス名著と繋がっており、原点がこれだったのか、と納得するシリコンバレーのダイナミズムがわかる!
私がこの本を読み進めていく際、一番の衝撃を受けたのは
「このジムというコーチ、、ひょっとしてあの伝説のスタートアップ、GOのCEO,ジムキャンベルのことか!!!!」
とストーリーが繋がったときです。
GOコーポレーションとは、米国を始め世界のスタートアップ界隈に大きく影響を及ぼした、1987年から1994年に活動したテクノロジースタートアップです。Jerry Kaplanによって創業されました。今でいうところのスマートフォン(正確にはペン入力のデバイス、ペン・コンピューター)を開発し、巨額の資金を集めましたが、最後は経営を継続することができず、AT&T傘下になります。wikipediaにもCEOの名前にBill Campbellの名前がしっかり入っています。
このGOコーポレーションの話だけでもすごく面白く、「ザ・起業物語 – シリコンバレー・アドベンチャー」という名前で小説になっています。テック系スタートアップは必読!
いまAmazonみたら、中古本で4000円超えている、、、、かなり高いですが、本当に読んだほうがいいです!!
話をコーチに戻します。
GOコーポレーションという、伝説のスタートアップのCEOを経験したジムキャンベルが、その後、現代の革新的リーダー企業の多くの経営者を影から支えていた、、、となると、米国のテックスタートアップシーンの遺伝子が脈々と引き継がれているんだなと、私は気がついたときに涙が出てしまいました。
事実、この本でジムが伝えた内容は、Googleの企業文化として大きな影響を与えております。そしてそのGoogleの企業文化、採用方針、組織戦略などは多くのスタートアップにも影響を与えているため、世界のテックスタートアップの文化はジムが生みの親なんです。
たとえば、以下で紹介しているGoogle関連で有名な本やOKRなど、ベストセラーとなった本は多くありますが、これらの本で学べる内容はビルが大きな影響を与えています。
How Google Works (日本経済新聞出版) Kindle版
Measure What Matters(メジャー・ホワット・マターズ) 伝説のベンチャー投資家がGoogleに教えた成功手法 OKR
上記のオリジナルとなっているこの本、「1兆ドルコーチ」に出会えたことに感謝です。
コーチの大きな慈愛を感じる、Chapter 5 「パワー・オブ・ラブ」
私は、以前はロジックや数字ばかりを追いかける、典型的なビジネスパーソンでした。
感情とかモチベーションによって仕事のパフォーマンスがブレるのはプロとして失格だと思っていますし、そのような方を信頼できません。
しかし、コーチは「ビジネスに愛を持ち込め」と言います。
存在をまるごと受け入れなさい。
「やさしい組織」になりなさい。
創業者を愛しなさい。
このように語ります。
気遣いと思いやりは、組織にとてつもない影響力を及ぼします。
この、パワー・オブ・ラブこそ、ジムが全ての方に伝えたかったメッセージではないでしょうか。
私は、この本を読んで多くのことを反省し、自分自身の考え方を改めるようになりました。
本の詳細はあえてご紹介はしません。ぜひ、本書を直接読んでいただければと思います!
とこぺんによるBest Business Book in 2019は「1兆ドルコーチ――シリコンバレーのレジェンド ビル・キャンベルの成功の教え」です!
それではまた!ばいばい!
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